ひろしのあの町あの家

初めてなのに懐かしい。そんな古い町や家が好きです。

カテゴリ: 韓国

落花岩
この絵は、どこを描いたのだろう?日本の風景ではなさそうだ。中国かな?画用紙裏側の年月日を見ると、その時期の旅行先は韓国。「韓国王朝街道を行く」ツアーで川といえば白村江です。
そうだ、こんな感じの小さな船に乗って落花岩を見に行ったっけ。唐・新羅軍に負けた百済の女官達が崖の上から
身を投げ、その光景が岩場から花が落ちるようだったとか。

    
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 韓国旅行での絵は、この「大きな木のある家」で一応終わりです。今回描いた7枚の絵のうち「華城」以外、すべて慶州でした。
 ソウルや公州を観光していた旅行の中盤、「今回の旅行は、絵の題材の収穫はあまりなかったなー」と思っていました。しかし、日程終盤の慶州にきたら、古都の雰囲気にいい予感がありました。「仏国寺山麓」「仏国寺」「仏国寺駐車場より」も好きな景色です。でもぼくは、やはり、人が普通に住んでいる古い家が好きです。しかし、ぼく好みの家を探すには、自由に探し回れる時間が必要なのです。観光ツアーだと、この時間が取れないのが辛いところ。
 「屋根のない博物館」でも書きましたが、古墳公園近くの住宅地を歩けたのは本当にラッキーでした。その20分間、駆け足で撮った写真の中から描いたのが「慶州民家」「慶州の家」そして今回の「大きな木のある家」です。5日間の韓国旅行のなかで、あの時の写真は、1ヶ月以上ぼくの「お絵描き」の相手をしてくれました。正に価値ある20分でした。慶州は、いつの日か、ゆっくりと歩いてみたい場所となりました。 


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 この絵は、仏国寺の駐車場から見た風景です。明け方降った雨で、遠くの山や稲田は霞んでいます。ちょっと寒いけれど、この心地よさ。日本の景色と本当に似ています。
 今回の旅行は、いい現地ガイドさんに恵まれました。ちょっと桂文珍さん似のメガネをかけた気配りの女性でした。車酔いしそうな人には、耳の後ろに何やら薬を張ってあげ、みんな元気だったことをとても喜んでいました。長距離移動で夕食が遅くなる日には、いつの間に買ったクリスビー・ドーナッツを出してくれたり、時々飲み物・饅頭・飴などを配ったり。
 妻ガイドの「石窟庵に転がっている大きな組石は、日本統治時代のわが国の修復がいい加減だったために残ってしまった」とか、「仏国寺の基壇が黒く変色したところは、秀吉の朝鮮出兵で焼かれた時のものじゃないの?」などを聞きながら歩いていると、なんだか日本の観光客として、肩身が狭くなってきました。
 でも、わが親愛なるガイドさんは、妻ガイドのような話には見事なまでに触れませんでした。北朝鮮についてはびっくりするくらい激しいことを言っていたのに。心優しきガイドさん、カムサハムニダ。

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 今回は、慶州にある仏国寺です。ここは、観光案内の写真などにも、紅葉と一緒に斜めからのアングルで、門に架かる二つの石橋が紹介されています。この絵は、石橋と石橋の間です。蓮と石組が良くて描きました。
 蓮は蓮池に咲いているのを見ることがほとんどですが、仏国寺のこのいけ花のような植え方が、ぼくは気に入りました。
 以前、夏の三溪園(横浜市本牧)に行ったときのことです。蓮池には沢山の花が見事に咲いていていました。写真を習っていた時期でもあり、良いアングルを探しながら一生懸命シャッターを切っていました。 
 庭を見たあと、原三溪が自宅として使っていた白雲亭に入ったときのことです。広い日本間のその奥、薄暗い土壁の簡素な床の間に蕾の蓮がたった一輪。そこからは光を発しているようにさえ見えました。いけ花など全くわからないぼくですが、感動しました。凛と立つ茎、透き通るような淡い色の花弁。こんな蓮を見たのは初めてです。池一杯の蓮より、ずっと高貴に見えました。
 でも、聞いたところでは、蓮は切るとすぐに枯れてしまうので、いけ花には適さないとのこと。めったに蓮のいけ花を見ることがないのはこのせいか、と納得しました。
 仏国寺のこの蓮も、白雲亭で見た蓮と通じるところがあって、いいと思ったのかもしれません。
 

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 これは、前々回に描いた絵の近くの民家です。慶州で見たこれらの家々は、どこも、しっかりとした高い塀で囲まれています。石と土を混ぜた土塀もあるし、コンクリートのようなものもあります。
 この家の白い塀は、軒先ほどの高さがあります。外からは屋根しか見えず、中の様子は全くわかりません。右側は塀が建物の一部になっていて、窓が開口されています。左側の建物は塀から離れているものの、家と塀の間に水色の屋根を架けて、なにかに使っているようです。キムチの瓶でも並んでいるのでしょうか。近隣の家々でも、塀なのか、建物の壁なのか、見分けにくい造りが多いのです。こんなとき、中はどうなっているのか無性に覗いてみたくなります。
 それからこの塀の中央上側には、四角で囲われたXのようなマークが書かれています。いったい何の印なのでしょう。分からないことだらけです。
 この辺の一軒一軒は、それほど広い敷地とは思えないのですが、ほとんどが平屋でした。前回のホテルの窓から見た家々も平屋ばかり。「2階屋がなぜないのでしょうか?」察するに「2階ではオンドルがつくれないから!」というのが、ぼくの勝手な推察です。
 この家は、瓦屋根だけみていると日本の家と変わりません。でも、どことなく韓国の雰囲気が漂っていて好きです。やはり、なぞの多い塀のせいなのでしょうか。
 

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